隈取

隈取(くまどり)は窯変の見どころのひとつとされ、くっきりと出ているものが良しとされる。

今日は久しぶりに備前焼について少し。

備前焼の景色には【窯変(ようへん)】と

呼ばれるものがあります。

窯の焚き口近く、灰や炭が堆積する場所に

転がして置かれ焼かれます。

窯の内部でもっとも厳しい環境にある場所で

作品が割れたり、

くっついたり、

歪んだりと

完全な状態でとれる数が少なく

備前焼の中では

かなり流通数が限られる景色になります。

窯変の中でも

今回のテーマである【隈取(くまどり)】が

綺麗に出ているものは

特に珍重されています。

隈取とは

色合いの変化のある部分に見られる

茶色いラインのことで

おそらく歌舞伎の化粧法の名前が

由来だと思われます。

焦げ茶色に近く

くっきりとラインが出ているものが

良い上がりになります。

灰被りに

くっきりとした隈取、

そして抜けた部分が緋色。

これがある窯変は、

これぞまさしく炎の芸術

備前焼の王道といったところでしょうか。

綺麗な隈取のある窯変は

本当に見ごたえがあるので、

見かけられましたら

ぜひじっくりとご鑑賞ください。