備前鉢 高力芳照 =柿=

 

柿が実り始めました。

 

早速、備前焼へ。

 

高力芳照作、備前鉢。

 

胡麻に牡丹餅の素朴な景色、

無駄に飾られてないほんとうにシンプルな造形。

 

日常使いにはおすすめのうつわですね。

 

 

・・・

 

 

備前焼は無釉の焼き締めなので

造形で個性を出して勝負したくなるのは

分からないでもないのですが、

 

歪ませたり、

傾けたり、

 

あんまりやり過ぎると飽きられて使われなくなっちゃうんですよね。

 

奇を衒って話題を集めるものは

かならず廃れていくという・・。

 

昔、建物が上下さかさまの喫茶店があって

 

メディアにも取り上げられて

とっても話題になってましたけど、

 

中にいると落ち着かなくって

徐々にお客さんが来なくなり

結局閉店してしまいましたね。

 

器も同じで

 

傾けた形のコーヒーカップは

インパクト十分で目を引くんですけど、

 

使ってると平衡感覚が崩れて落ち着かなくなりますからね。

 

花入れとかならわかるんですけど。

 

落ち着きたい時間に

落ち着かない器で珈琲を飲むという・・。

 

過度に歪んだ造形も

パッと見目立つので

 

手には取って買ってはみたものの

使いにくくて徐々に食器棚の奥の方へと。

 

スタメンから外れて

戦力外通告の直前状態に追いやられるわけです。

 

 

・・・

 

 

すみません。

毒吐きました。

 

味わいのある歪みや傾きも存在しますし、

シンプルなものだけが良いというわけではございませんが

 

ただ、

 

備前焼をずっと近くで見てきて、

やっぱり、やり過ぎはどうかと思うんですよね。

 

それが個性と言われると仕方ないんですが。

 

不快に思われた方

申し訳ございません。

 

 

たまにですが

記事の中で店主の毒吐きがございますのでご了承ください。

 

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