ハウチワカエデ

長方たたき皿 多久守 ーハウチワカエデー

いよいよ

紅葉の季節になりましたね。

わかくさの庭に植えている

ハウチワカエデが色づきはじめました。

多久守作、長方たたき皿へ。

赤と黄色、ほんのり緑のコントラスト。

ハウチワカエデの紅葉は

ほんとうにきれいですねぇ。

備前焼にあわせるとまた格別、

ただのせるだけで様になります。

表面を叩き

ゴツゴツとした風合いに仕上げ、

石はぜに灰かぶりの景色が

野趣あふれる長方皿。

素材感のある

シンプルで素朴な料理に合わせやすいです。

・・・

今日の言葉【石はぜ】

石ハゼは

粘土の中に含まれている小石が

焼成する事で表面に露出し、

石のまわりに亀裂が生じる現象です。

石はぜは備前焼の見どころのひとつとされていますが

亀裂がキズに見えてしまい好まないお客様もいらっしゃいます。

その部分から水漏れもしやすく

備前焼の見どころの中でも

どちらかといえば上級者向けでしょうか。

そんな石はぜですが

私なりの見どころを

ちょっと書いてみたいと思います。

石はぜの亀裂の中には

当然のことながら小石が入っています。

亀裂の中から石がちょっと頭をのぞかせるくらいの頃合いが

一番見ごたえがあります。

まるで石が土の中から生えてくるような

そんな生命感のある石はぜが珍重されるわけです。

石が出過ぎると取れてキズになりますし

石がまったく見えず亀裂だけですと

ただの傷にしか見えません。

石はぜを作るためには

形成時に石をはめ込むのではなく、

粘土の時点で最初から中に小石が混じっています。

うまい具合に表面に亀裂を生じさせて

石の頭が見えるか見えないくらいの、

ちょうどいい頃合いにさせるのは

なかなか狙ってできるものではありません。

そう考えると

いい塩梅の石はぜは、

作為的でなく

自然に生まれる要素が大きいんですよね。

土の中から生まれる石はぜ、

これぞ土を愉しむ備前焼の醍醐味!!

いろんな見どころを通って、

最後に行き着くところは石はぜ!!

と、

私は強く言いたいと思います。