
伊部の窯場へ
先日の定休日は伊部へ。
屋代剛右さんの窯焚き見学に行ってきました。
屋代さんはひとりで窯を焚いています。
昼間に窯を焚き、
夜は窯をふさいで帰って寝るを繰り返します。
伺ったときには窯の温度は630度くらい、
昨日窯をふさいだ時の温度に戻った頃でした。
溜まった熾きをかき回します
窯をふさぐ前には、大きな薪をくべておきます。
次の日には温度が下がってはいますが、
火が消えたりすることもなく
焚口から薪と空気を入れることでまた温度は上がっていきます。
前日入れた薪が熾きとなって固まっているので
手掻きでかき回しながらほぐしていきます。
ひたすら熾きをほぐします
熾きをほぐして薪をくべていくと
温度は徐々に上がって昼頃には690度までに。
順調に温度上がることもあれば、
時々窯がごねることもあるそうです。
焚口のようす
備前では人数をかけて3交代をしながら窯を焚く方法が主流の中、
屋代さんの窯焚きは非常に興味深いものがあります。
知り合いの作家も気になるようで
夕方以降には毎日誰かがやって来るそうです。
昼間窯を焚き、夜は寝て、また次の日に窯を焚く、
を繰り返しながら徐々に窯を焚き上げる。
分かりやすくシンプルな窯の焚き方。
どのような作品が上がってくるのか、
期待せずにはいられません。