【おしらせ】
本日は打ち合わせのため、実店舗と発送業務をお休みさせていただきます。
さて、本格的な冬がやってきましたね。
真冬になると温暖な瀬戸内海沿岸地域でも、朝方は0℃近くまで冷え込みます。
今日は備前焼を使っていくうえで
冬場に気を付けなければならないことを書いてみたいと思います。
備前焼を普段から使っている方はすでに感じられているかと思いますが、
備前焼は土に鉄分を含むために熱が伝わりやすい焼き物です。
冷たいものを入れるとすぐに備前焼も冷たくなりますし、
熱いものを入れると備前焼もすぐに熱くなります。
備前焼はとても丈夫な焼き物なのですが急激な温度変化には弱く、
形状や焼き締まり具合によっては収縮、膨張でうつわが割れてしまうことがあります。
手で触れるレベルの温度帯で割れたりすることは無いので
そんなに神経質にならなくてもいいんですが、
これからお伝えする備前焼の性質を少しでも頭に入れておいていただけると
より備前焼を安全に楽しく使っていただけると思っております。
夏場よりもこれからの季節、
冬場の備前焼は少しだけ気を付けていただきたいのです。
分かりやすく説明すると、
部屋の中に置かれた夏場の備前焼本体の温度は熱くても40℃くらい、
そこにキンキンに冷えたビールを注いでもその温度差はせいぜい50℃くらいでしょう。
一方、冬場の冷たくなった備前焼本体の温度は5℃から10℃くらいでしょうか。
そこにグラグラに沸騰させた熱湯を注ぐとその温度差は100℃近くなります。
日常の使い方を考えた場合、
冬場の使い方のほうが急激な温度変化を備前焼に強いる場面が多いということです。
備前焼自体に重厚感があれば少々の温度変化でそうそう割れることはありませんが、
薄く作られているものにはちょっとだけ気にしておいてください。
冬の冷え込みは思っている以上に備前焼自体が冷たくなっています。
そんな備前焼に熱湯を注ぐときには、事前に50℃くらいのお湯を入れておけば
急激な温度変化につながらず安心して使うことができますよ。
備前焼は硬く丈夫な焼き物ですが、
急激な温度変化にはちょっとだけ弱いと覚えておいていただけますと
備前焼をより安心して使っていただけると思います。
コメント