備前焼について

備前焼について

備前焼は平安時代のころから現代まで釉薬をいっさい使わず、焼き締めだけで続いている世界的にも非常に貴重なやきものです。

備前焼最大の魅力はひとつとして同じ模様にならないことですが、それはひとつひとつの土の焼き締まり具合や自然釉のかかり具合・溶け具合が大きく異なるためです。

備前焼は昔ながらの焼成方法で不均一に焼き締まったものが多く、一つの作品の中にも部分部分によって焼き締まり具合が違うことがあります。

また、生産された備前焼の製法すべてが公開されているわけでなく、作家ごとに土の生成方法や形成方法、焼成方法が異なり、作業工程が非公開で制作されるものも多くあります。技術の進歩によってあらゆる技法が確立され、中には予期せぬ成分が土に含まれていたり、土の表面に塗られていたりしている備前焼もございます。

このことから備前焼は幅広く不均一な焼き物であるということをあらかじめご理解いただき、当ブログをご覧くださいませ。

 

なお、当ブログで備前焼の検証や実験をたくさん行っておりますが、当店で取り扱っている作家が制作した備前焼での検証結果となります。

備前焼についてはまだ解明されていない事柄も多く、検証した備前焼の状態や検証環境によっては書いている内容とは違った結果になる場合もあります。

お持ちの備前焼によっては予期せぬ結果になることがございます。お試しいただく際には、自己責任にてお願いいたします。