
亀甲豆皿 渡邊琢磨 ー栗をそえてー
台風の影響で大雨の岡山です。
今日はさすがにお客様も来られないようですので
まったりとBGMをかけお仕事頑張ります。
秋の味覚もそろそろ終わりでしょうかね。
そんな中、大きな栗をいただきました。
ありがとうございます。
渡邊琢磨作、亀甲豆皿へ。
胡麻のあっさりとした景色に
亀甲の文様が浮き出たうつわです。
しょうゆ皿や珍味入れにも。
普段使いにおすすめの豆皿です。
・・・
今日の言葉【胡麻】
胡麻の景色は
焼成時に灰が窯の中を炎の流れに乗って
備前焼に表面に付着し
溶けて釉薬化したものです。
擂った胡麻を振り掛けたように見えることから
『胡麻』と呼ばれています。
溶けて表面がガラス化したものから
付着した姿のまま固まったものまで。
胡麻の景色といってもいろんな状態があります。
カサカサの状態で浮いたように付着した胡麻を[カセ胡麻]
灰の量が多く器面に流れる[流れ胡麻]
飛び散ったようにかかった胡麻を[飛び胡麻]
あまり溶けずに粒が残った状態で固まった[灰かぶり]
また、胡麻の色合いも
使われる備前の土の成分や湿度や温度、
燃料の木の種類によって
黄色から茶色、白色や緑がかった灰色など
様々な条件で発色具合が異なります。
綺麗に溶けた胡麻の景色は
表面がガラス化しているので触感が滑らかです。
カップの口に溶けた胡麻がのっていれば
口当たりが滑らかで心地よいですね。
桟切に比べると、胡麻は数が少ない景色ですが
薪で焼成する焼き締めならではの
備前焼らしさを味わえますので
ぜひ一度は買ってお試しいただきたい景色です。
コメント