食塩とアルミホイルで銀彩の黒ずみを取ってみた

銀彩の黒ずみを取ってみた

銀彩の黒ずみを取ってみた

 

快晴の岡山です。

今日はポカポカ陽気ですね。

 

さて、今日は「備前焼でやってみた」シリーズです。

 

当店でも販売しております備前焼へ銀彩が施された作品。

 

販売開始時には銀の輝きが見られる銀彩技法ですが、

経年により銀が硫化してだんだんと黒ずみが出てきます。

 

この黒ずんだ銀をどう見るかなんですが、

 

銀の黒ずみはいぶし銀とも呼ばれるように、

経年によるいぶし銀への変化を楽しみ使い込まれた表情を愛でるものです。

 

購入された方の中には銀のきれいな輝きが失われてしまい、

黒ずんだ汚れが洗っても落ちないとおっしゃる方もいました。

 

当然、化学変化によって黒ずんでいるので食器用の洗剤で洗っても黒ずみは落ちません。

 

経年変化した銀彩の美しい表情

 

個人的にはいぶし銀に変化したものを楽しみたいのですが、

中にはできるだけ銀の輝きを取り戻したいと考える人もいらっしゃるかと。

 

そこで今回は銀彩の黒ずみをどうにかしてとってみようと思います。

 

ネットで検索してみると、

銀製品や焼き物の銀彩の黒ずみを取る方法として

食塩、アルミホイルと一緒に煮立たせるというものがありました。

 

銀の黒ずみは硫黄との化学変化によってなるとのこと。

空気中にも硫黄がわずかですが含まれているので、ただ置いておくだけでも黒ずんでくるみたいです。

 

詳しくはグーグル先生に聞いていただきたいのですが、

黒ずんだ銀をアルミニウムと塩を使って化学変化を起こして元に戻すようです。

 

【ご注意ください】

ネットに書かれている情報をもとに検証しています。

専門知識があるわけではなくやっておりますので、同じようにされても予期せぬ結果になることがございます。

家庭にあるもので簡単にできる方法をとりあえずやってみた程度でご覧になってください。

お試しいただく前には必ずご自分でお調べになり、

自己責任で行っていただけますようお願いいたします。

 

 

食塩とアルミホイルを使って

 

1,黒ずんだ銀彩の盃をアルミホイルにくるんで全体が完全に浸るくらい水を入れます。

2,食塩を入れて少しずつ沸騰させていきます。

3,沸騰してしばらく経つと硫黄臭がしてきますので10分程度沸騰させます。

4,火を止めて熱湯が自然に冷めるのを待ちます。

 

今回、食塩を入れる量は海水程度にしました。

 

あと、沸騰した熱湯にいきなり入れると備前焼が破損することもあるので

必ず常温の水から少しずつ沸騰させてください。

 

銀の黒ずみを取った後

 

向かって左が検証前、右が検証後

 

 

いかがでしょうか。

あきらかに黒ずみは取れましたね。

 

あと変わったところは、

三彩(黄色・青色・緑色)の部分に貫入が入って透明度が高くなっているような気がします。

 

好みは分かれると思いますが、個人的にはこれはこれで良いかなと思います。

 

どうせまた時間が経てば硫化して黒ずんできますしね。

 

以上、手持ちの銀三彩で検証してみました。

ご参考までに。

 

今回は食塩とアルミホイルでやってみましたが、

重曹を使う方法も見つけましたので時間が取れましたら検証してみたいと思います。

 

 

 

 

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