しらふ筒ぐい呑の変化
本日は当店で販売しております、
細川敬弘さんのしらふ筒ぐい呑の土の変化具合に関する内容になります。
細川さんのしらふシリーズは、
土そのものの表情を見せるため自然釉を付けず焼いたもの。
シンプルに土を焼いただけの表情を愉しむ技法です。
土の表情はもちろんですが、
発色具合の微妙な違いもこのしらふ技法の楽しみ方のひとつです。
上の画像は同じ窯で焼かれたものですが、
置き場所によってこれだけの色あいの違いが現れます。
さて、少し話がそれましたが、
今回のブログはこのしらふ筒ぐい呑の土の表情変化について。
細川さんより興味深い画像をいただいたのでぜひご覧ください。

茶殻を入れた水に5日ほど浸け置いたもの
向かって左の3点は茶殻を入れた水に5日ほど浸け置いて、
洗剤で洗い流したものになります。
一番右のぐい呑は窯から出したままのもの、当店で販売しているのもこの状態です。
石ハゼや亀裂部分に茶渋が入り込み、くっきりと表情が表れていますね。
おそらく使い込んでいくと、
しらふ筒ぐい呑はこのように変化していくものと思われます。
全体的に白い色合いなので、
変化具合が分かりやすいものこのしらふ技法の特徴ですね。
備前焼は灰被りや胡麻などの自然釉の景色を愛でるのがごく一般的でしたが、
これからは備前土そのものの風合いや表情を愉しむ技法も認知されていくと思われます。
この土の柔らかい手触りはしらふ技法ならではのものです。
皆様も、この機会にぜひ備前土のぬくもりをお楽しみください。
コメント