蝋梅

備前灰被り小壺 Takahiro Hosokawa -蝋梅-

灰被り小壺 Takahiro Hosokawa -蝋梅-

 

寒波襲来、大荒れの天気になりました岡山です。

3台のストーブ全開ですが、

室内はまったく暖かくなりません。

 

さて、今日は庭に咲いている蝋梅を。

 

細川敬弘作、灰被り小壺へ。

 

焚き口に近い所に転がされて焼成された備前焼です。

 

転がされた下の部分には棚板とくっつかないよう間に

貝殻が敷かれます。

 

この作品でいえば前面にある3か所、

貝跡と呼ばれ見どころのひとつになっています。

 

背面から貝跡のある前面に胡麻が流れるので

玉ダレと呼ばれる胡麻の表情も見られます。

 

玉ダレが多すぎると棚板にくっついてしまうので

よい頃合いで焼成を止めなければなりません。

 

作家は窯全体をコントロールしながら

焼成をやめるタイミングを計っています。

 

窯の中で灰被りが出る場所は決まっており、

数も少なく貴重な焼け上りです。

 

花を活けなくても置くだけで存在感のある小壺です。

 

この機会にいかがでしょうか。

 

 

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