先日は伊部へ窯焚き取材に。
窯焚きは何回か見学させていただいたことがあるのですが
最終日に伺うのは初めての経験、
伺うと窯の中はすでに千度を超えていました。
温度変化に注意しながら焚き口から薪を投入、
窯の中に投入された薪がバチバチと音を立てて燃え上がります。
薪をくべたら焚き口に蓋をして、
温度計を見ながらまた薪をくべるの繰り返し。
薪をくべるタイミングで煙突から黒い煙が立ち上ります。
焚き口を開けると、一気に窯場に熱が広がります。
中には真っ赤になった作品が、
表面にはすでに胡麻が付着して溶けて流れているのが見えます。
窯焚き最終日となると、
真っ赤な作品から仕上がりの表情が何となく伝わってきます。
タイミングを見計らって、色見で発色具合をチェックします。
水で急冷させて胡麻の溶け具合や土の発色具合をチェック、
窯を閉じるタイミングを計ります。
最後に焚き口を耐火レンガと土でしっかりと塞ぎます。
無事に焚き終えられたことに感謝し、
一同柏手を打って窯焚きがすべて終了となります。
あとは自然に温度が下がるまで待って窯出しとなります。
今回は火入れと終了の貴重なタイミングに立ち会うことができました。
作家ごとに窯焚きの方法は違いますが、
今回で一連の流れは何となく理解できたような気がします。
全国の皆様に、
少しでも窯焚きの雰囲気がお伝え出来たら幸いです。
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