姫蔓蕎麦

台付陶片正方小皿 細川敬弘 =姫蔓蕎麦=

いつのまにか台風が出来ていますね。

これからの進路が気になります。

庭に咲いていた姫蔓蕎麦、

細川敬弘作、台付陶片正方小皿へ。

肉厚の土に足を付けた小皿、

陶片と名が入った通り

ものはらから発掘された陶片のような質感です。

古備前の陶片に思いをはせて

それに近づけるように製作された作品です。

・・・

備前市伊部地区の山には古い窯跡がたくさんあります。

山の傾斜を使って窯を築き、

桃山時代の当時から盛んに備前焼は焼かれていました。

窯場近くの割れた陶器を廃棄する場所を

ものはら

と言います。

今でも窯跡近くのものはらには

陶片がたくさん転がっています。

形状によっては

元々何の形をしていたか分かるようなものがいっぱい。

擂鉢の片口部分であったり

甕の口部分だったり

人形徳利の胴部分だったり・・、

陶片を見ながらどんな形をしていたものなのかを

考えるのも窯跡めぐりの愉しみになります。

伊部駅に行くと案内板があり、

窯跡を気軽に散策することができますが

しっかりと整備されていない場所もあります。

特に夏場はマムシが出たりするので散策される方は要注意ですよ。

陶片は古備前の研究には欠かせないものですが、

当然、自由に持って帰ることはできません。

たくさん転がっているので

思わず持って帰りたくなりますが、

許可なく持ち帰ったりすると罰せられますので

絶対にしてはいけません。

ルールをちゃんと守って窯跡を荒らさないように。

私の個人的なおすすめは、

雨の日のものはら。

雨の日は山に登るのが大変ですけど

古備前の陶片が濡れて

とてもきれいですよ。