先日、細川敬弘さんの窯焚きを見学してきました。
2交代での窯焚き、
細川さんは夜の部担当とのことで
店を閉めたあと伊部へ車を走らせることに。
夜の10時伊部へ到着、
駅前の観光駐車場へ車を停め
街灯も少なく静まり返った路地を歩いて窯場へ向かいます。
細川さんの和気の工房は何度もお邪魔しているのですが
窯のある伊部の工房は初めての訪問、
さてどんな窯なんでしょうかね。
細川さんは祖父である故竹村永楽さんの窯を
受け継いで備前焼を焼成しています。
窯はかなり年季の入った小窯、
幾度も窯焚きを経験してきた何ともいえない風格が漂っていました。
窯と煙突の構造が
今まで見た事の無い仕組みだったのでとても興味深かったですね。
薪の入れやすい焚き口で
焚き方にもよりますが燃費も良くかなり効率的な窯との事。
小さい窯の為、窯詰めの点数はそんなに多くないそうです。
翌日の上がりを目指すため、
温度を調整しながらじっくりと作品に灰を纏わせ
胡麻の景色を付けている所だそうです。
1,000℃を超えた窯は
薪をくべた途端にバチバチと音を立てて炎が舞い
窯が大きく深呼吸するように焚き口に空気が吸いこまれていきます。
今回の窯は依頼品が多く入っており
直前にも依頼があってスケジュールが少し遅れたそうです。
今までの窯焚きデータの蓄積により
かなり再現性も向上していて依頼品をこなしながら、
自身がやってみたいことがまだまだいっぱいあって
今後も精力的に窯焚きをこなしていくとの事でした。
体力的に厳しい中、窯焚き見学の無理をお願いしたのですが
細川さんは快く受けてくださいました。
この場を借りて心より厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
今回の窯の作品も愉しみにしています。
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